どのワークスタイルでも、幸せに働きたい思いは同じ――自分らしく働き続けるための5つのハッピーセオリー
やりがいが持てる仕事がなかなか見つからなくても、今の仕事の将来性に不安があっても、「自分の軸」さえしっかり持てたなら、ずっと幸せに働ける未来は必ず見つかる!
■ワークスタイルも自分で選ぶ時代!
「やりたいことをするためなら、非正社員で働くこともいいと思う?」。読者アンケートで、この質問に「はい」と答えたのは71.4%。回答者のうち正社員が約7割を占める日経WOMAN読者では、決して小さくない数字だ。
「新卒で入社した会社にずっと正社員で勤め続けるという、従来の固定観念を脱ぎ捨て、『自分でワークスタイルも選び取る』という意識の人が増えているのでは」と語るのは、日本女子大学教授。正社員から非正社員へのワークスタイルチェンジを経験した読者の声を聞くと、「契約社員なら、憧れの職種に未経験で入れた。実務経験を積んで正社員を目指したい」(32歳・音楽・企画)、「なかなか合う仕事が見つからず、疲れ果てて……。派遣社員で自分にどんな仕事が向いているのか、試したかった」(36歳・派遣・一般事務)、「結婚を機に退職。フリーランスなら家事とも両立できそうだと思って」(31歳・ライター)など、その理由は様々。「各ワークスタイルの長所を上手に生かせば、戦略的にキャリアを築いていけるんです」(大沢さん)。
キャリアというと、高い実績や専門性を想像しがちだが「もっと単純なもの」と言う。「自分に合った仕事を見つけ、それを突き詰めていく道程のことだと考えてみて。働いていて楽しく、かつ得意な仕事は、ある程度社会人経験を積まなければ見つけづらいもの。それを探る方法の一つとして、ワークスタイルチェンジをとらえてみてもいいのでは」(大沢さん)。ただ半面、「企業の経費削減の影響を最も強く受けているのが、非正社員。給与面、待遇面で正社員とは大きな差があるにもかかわらず、正社員と同じ責任を背負い、過重労働にあえいでいる人もいます」(働く女性の全国センター代表)という厳しい現状もある。「こうした制度の未整備さを理解した上で、自分にとって最善の選択をしてほしい」
■正社員と非正社員。求められるスキルも変わる
「正社員のメリットといえば、収入や雇用の安定性に目がいきがちですが、キャリア開発の面でも大きな差が」と、キャリアネットワーク会長の河野真理子さんは指摘する。正社員は、企業にとって将来を担う重要な人材。「入社時から先輩がそばにつき、丁寧に教育することが多い。マニュアル化できない細やかなコミュニケーション力や会社の看板を背負うという責任感が、日常業務の中で身に付いていきます」(河野さん)。部署異動なども経験すれば、自然とスキルの幅は広がっていく。一方、非正社員に対し、企業が求めるのは高い専門スキル。分野に特化したスキルは磨きやすいが、正社員のような総合力は身に付けづらいのが難点だ。ただこの場合も「社外にネットワークを築き、メンターになるような先輩を探しておけば、視野も広がります」
また非正社員には「様々な職場の実態をのぞき見できるというメリットも」とキャリアカウンセラーの藤井佐和子さんは言う。一つの会社に長く勤める正社員は、その職場の慣習に固執しがち。非正社員として複数の会社で働くことで、社会人としての経験値も上がり、「将来はこんな仕事がしたい」という自分の軸が絞りやすくなるのだとか。「主体的に自分を育てていくという視点を忘れず、目的意識を持って職場選びをしてほしい」
それでは、各ワークスタイルで働く読者の満足度はどう違うのだろうか? ワークスタイルへの満足度を聞いてみると、フリーランス平均74.5点、正社員73.4点、派遣社員61.1点、契約社員58.3点という結果に。フリーランスと正社員、契約社員と派遣社員の間に10点以上の差が開いた。「やはり収入面や待遇面の差が響いているのでしょう」(大沢さん)。しかし仕事満足度ではフリーランス平均74.7点、正社員68.5点、契約社員65.7点、派遣社員64.9点と、比較的差は小さい。個々の読者からは「お客さんに接するのが楽しい」、「ある程度、専門的な仕事を任されていて満足」(28歳・教育・一般事務・派遣社員)など、ワークスタイルにかかわらず生き生き働く姿が垣間見える。「『なぜ自分はこの仕事を選んだか』という軸がはっきりあれば、どのワークスタイルでも不安や疑問なく幸せに働ける」
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